私たちの考えるプログラムの目的を達成するために必要と考える効果的な援助要素について提案を行うこととした。
2-3-1 インパクト理論
私たちはプログラムの最終ゴールを「ひとりひとりの子どものQOLの向上/支えあう地域ができる」と定めた。最終ゴールに到達するには、教育環境や家庭環境の安心・安全の向上、教員やSSWerの専門性の理解と向上などが求められる。
2-3-2 組織計画
SSWer配置プログラムにおける教育委員会によるアプローチを、1)(年度ごとの)事業開始に向けた情報収集、2)戦略を練る、3)管理、以上3つのカテゴリーに必要とされる項目を整理し、スクールソーシャルワーカー配置プログラム 組織計画図を作成した。
(年度ごとの)事業開始に向けた情報収集を行うために、まず、学校・地域の実態を把握し、課題を分析することが必要となる。その上で、教員以外にソーシャルワークの視点や専門性を持つ人材が介入することが必要であるという認識を持ち、情報収集を行う。これまでに行った課題分析の結果と、広く収集した情報とをもとに戦略を練るための土台を作成する。管理段階では、職務内容の設計、事業の配置、SSWerの資質の向上と維持、事業・実践の評価、事業の拡充を行う。
以上3つのカテゴリーをより効果的に実施するために、SSWerのマクロアプローチが重要となる。
2-3-3 サービス利用計画
SSWer配置プログラムにおけるSSWerによるアプローチは、教育委員会へのアプローチ、学校組織へのアプローチ、関係機関へのアプローチ、子ども・保護者へのアプローチの4つである。上位に挙げている項目(学校アセスメント)から1つずつ下の項目を実施していくことで、効果的なSSW実践が行えるようになっている。