1)2010年度:2008年文部科学省が事業化する前から実施している先進的な地域を中心に、SSW実践において連携に関するプログラムや特徴的な手法を実施している6自治体を選定し、主にSSWerにインタビューを行った。
2)2011年度:前年度実施した調査に教育委員会担当者を含め、さらに前年度聞き取ったSSWerも対象とし、その内容を深めた。合計24名からのインタビューを13回行い、研究協力者である教育委員会担当者、SSWerとの研究会議の議論から、プログラム評価の理論と方法(Rossiほか =2005)の枠組みを用いて、SSWer配置プログラムを作成した。
3)2012年度:①作成したSSWer配置プログラムの効果的援助要素を質問項目にして、全国調査を実施したものからインパクトと効果的援助要素の因果関係を明らかにした。②実践者参画型意見交換会(参加者は、全国のSSW実践家や事業実施主体の教育委員会担当者、SSWer活用事業のスーパーバイザーなど)を3回おこない(延べ66自治体、延べ94名参加)、明らかになった、インパクトと効果的援助要素の因果関係を実践者から見て納得のいくものか、という視点での議論を行った。さらに、研究協力者である教育委員会担当者、SSWerからの意見もいただき精査した。
4)2013年度:前年度までに作成したプログラムに基づいて、試行調査を実施した。試行調査は、6~9月と12~1月の2回行った。その調査結果を踏まえて、実践者参画型意見交換会を5回開催(延べ98自治体,延べ185名参加)し、実践者の意見をとりいれてプログラムを改訂した。プログラム改訂に際して、①インパクト理論の修正、②プロセス理論のコンパクト化を主な目的とした。