学外の精神保健福祉専門職と中学校が連携して、思春期にある中学生にこころの健康の基礎となる情報や体験的知識を提供し、生徒のみならず、教員、保護者へのプログラムも合わせて提供している総合的な教育プログラム。

 

 

  1. このプログラムモデルについて
    1. 学校におけるメンタルヘルスの現状
      不登校やそれにつらなるひきこもりの問題や、またいわゆる拒食症・過食症とよばれる「摂食障害」の増加など、児童・思春期にあたる中学生は、精神疾患の初発期にもあたり、精神科医療への潜在的ニーズが高い時期です。しかしながら、学校現場においては、こころの健康についての教育は、あまり行われていません。
    2. 効果モデルのプログラムゴール
      彼らがこころの健康に関するリテラシーを得ることで、こころに不調を感じた時、早期に適切な相談や治療がうけられることをゴールとしています。
  2.  効果的プログラムモデルのプログラム理論
    • インパクト理論(暫定版)
    • サービス利用計画
    • 組織計画
  3. 効果的援助要素(提案モデル)(28項目)
    • A.実施体制について(10項目)
      • A-1 学校MHL教育プログラムインストラクター養成研修会の開催
      • A-2 学校MHL教育プログラムインストラクター研修受講者を中心とした精神保健福祉専門家チームの存在
      • A-3 教育機関に対する積極的な広報・啓発活動
      • A-4 実施希望校の教員のうちMHL教育プログラムの担当者をおく
      • A-5 担当者(教員)の機能
      • A-6 チーム内に実施希望校ごとの担当者(精神保健福祉専門家)を配置
      • A-7 精神保健福祉専門家チーム(以下、チーム)の機能
      • A-8 担当者(精神保健福祉専門家)の機能
      • A-9 チーム内で実施希望校ごとのインストラクターを選定
      • A-10 インストラクターの機能
    • B. 実施希望校との関係づくりと教育プログラムの導入・計画 (8項目)
      • B-1 実施希望校の学校MHL教育に対するニーズの把握
      • B-2 実施希望校と教育プログラム実施形態を検討
      • B-3 実施希望校と包括的な教育プログラムが提供できるかについて検討
      • B-4 できるかぎり教員・保護者向けプログラムを先にした実施手順を検討
      • B-5 実施希望校の意向を反映したプログラム実施計画の作成(教育実施形態、教育内容、学校MHL教育に対するニーズの把握)
      • B-6 実施希望校(の担当者(教員))とチーム内の担当者の積極的なかかわり
      • B-7 担当者(教員)による教育プログラム実施について周知(保護者、近 隣学校)
      • B-8 チーム内での情報共有
    • C. 生徒向け学校教育MHLプログラムの実施(7項目)
      • C-1 ストレスとこころの病についての授業を実施
      • C-2 こころに不調を感じた時の対応についての授業を実施
      • C-3 当事者の体験談による授業を実施
      • C-4 小道具などを利用したわかりやすい説明
      • C-5 劇・アフレコを使った授業を実施
      • C-6 グループワークを用いた参画型授業を実施
      • C-7 インストラクターが独自の工夫を行った授業を実施
    • D. 教育プログラム実施後の継続的な包括的支援体制の構築 (3項目)
      • D-1 教育プログラム終了後もフォローアップ教育プログラムの提供
      • D-2 教育プログラム終了後も必要時に相談支援の提供
      • D-3 協力できる社会資源の紹介、提供
  4.  効果的プログラムモデルの実施マニュアル
    •  教員向けプログラム
    •  生徒1年生1時間目プログラム「ストレスとこころの病」
    •  生徒1年生2時間目プログラム「こころに不調を感じたら」
    •  生徒2年生プログラム「ストレスの反応と対処法」
    •  生徒3年生プログラム「こころのけんこうに関する体験学習」
  5. フィデリティ尺度などプロセス評価指標・尺度ツール
  6. アウトカム評価指標・尺度ツール
  7. その他の資料・ツール