福祉実践現場で関わる各種実践プログラムは、期待されるゴールの実現に向けて、より良いものに改善・発展させる必要があります。近年の世界的潮流である根拠に基づく実践プログラム(EBP)は効果的プログラムモデルの代表であり、私たちは効果的プログラムモデルとして追求する必要があります。
福祉実践プログラムを、根拠の明らかなより効果的なプログラムモデルに形成・発展させるためには、プログラム評価のアプローチ法が不可欠です。それと同時に、実践家の皆さんが、積極的に実践現場の創意・工夫を反映させて、プログラム評価に関与することが求められています。
実践家の皆さんが、実践現場の中でプログラム評価に積極的に参画・協働するためには、評価支援ツールや大学など研究機関の関与・共同など、独自の評価アプローチ法が必要になるでしょう。
私たちは、「プログラム理論・エビデンス・実践間の円環的対話による、効果的福祉実践プログラムモデル形成のためのアプローチ法(CD-TEP法)」(詳細はこちら)を開発し、いくつかの福祉実践プログラムに適用して、有用性を明らかにして来ました。
私たちはこのアプローチ法をさらに発展させて、より実践現場に適合し、実践現場の皆さまと協働しながら、より効果的なプログラムモデルを発展させたいと考えています。そのために、実践家の皆さんが積極的に関与できる評価アプローチ法・評価ツールを開発し、教育・研修・コンサルテーションを通じて、実践現場と大学・研究機関とのパートナーシップを形成したいと考えています。
このサイトは、この目標を実現するための意見交換、情報交換・情報提供のサイトです。
実践家の皆さんにご参画頂き、福祉実践プログラムをより効果的なものにすることに関心をもつ多くの皆さんが、このサイトがご活用頂くことを願っています。
2012年3月
実践家参画型効果的プログラムモデル形成評価プロジェクト代表
大島巌(日本社会事業大学教授)
※このプロジェクトは、文部科学省・科学研究費補助金 基盤研究(A)「実践家参画型福祉プログラム評価の方法論および評価教育法の開発とその有効性の検証」(研究代表:大島巌)(課題番号:23243068)を受けて実施しています。