● ステップアップに際しては他機関と協働で支援する体制が設けられている
◆意義と目的
ステップアップの際には、移行先の機関と協働してシームレスにサービスの提供を行っていくことで、対象者の不安や混乱は軽減されるものと考えられます。また移行先の機関と協働することで支援の網の目から抜け落ちてしまうことを防止できるものと考えます。
◆具体的な支援の内容
シームレスにサービスの提供を行うためには、例えばアウトリーチ支援の従事者がともにデイケアに参加したり、ステップアップの移行先の見学に同行したりすることが有効であると考えます。また、ステップアップ先に提出する情報提供書を対象者とともに作成したり、必要に応じてステップアップ先と合同のカンファレンスを開催して、情報を共有することも必要であると考えます。なお、その際は対象者のプライバシーに配慮した情報公開・共有を行うことが重要になります。
◆効果的な援助要素
□デイケアもしくはアウトリーチ支援担当者が他資源サービスの導入時は同行するなど移行先の機関と一緒にかかわる期間を設けている
□ステップアップ支援の際に移行先と合同カンファレンスの体制がある
□ステップアップの際に情報提供書を移行先に提出している
□ステップアップの際に移行先に提供される情報提供書は対象者とともに作成されている
□多機関協働の際には個人情報への配慮がある
□ステップアップに際して移行先の地域事業所が主体となるccに参加してい
る
□ステップアップの希望があれば、主治医も含めて多職種で体制を組んで支援をしている