D-1 ソーシャル/リビングスキルの獲得を目的としたデイケアプログラムの設定

● デイケアではソーシャルスキル、リビングスキルが獲得できるよう様々なプログラム設定がされている

◆意義と目的

デイケアは、地域精神保健福祉におけるリハビリテーション提供機関であり、対象者が地域で、孤立することなく主体的な生活を継続していくために、ソーシャルスキルやリビングスキルの獲得を目的とすることが重要な役割の一つになります。そのために多様なプログラムや疾患別のプログラムを設定し、幅広くそれらのスキルを獲得できるよう体制を整えることが重要になります。

◆具体的な支援の内容

対象者が自身のこととして、今後の生活を主体的に考えていけるような教育的な指導や、社会制度や疾患、症状管理、健康管理などを学ぶプログラムを設けることが重要になります。併せて、グループとしての集団力動を活かして社会性を身に着けることを目的としたプログラムを設けることで、社会参加の第一歩を歩み始めるきっかけになり得るものと考えます。

◆効果的な援助要素

□個別のかかわりとして対象者の教育的指導を行っている
・社会的ルール、マナーなど
□社会制度を学ぶプログラムがある
□疾患や症状管理を学ぶプログラムがある
□自分の課題について相談するプログラムがある
□身体的健康管理を行うプログラムがある
□疾患や状態・障害特性に応じたプログラムがある
・アディクションや精神発達遅滞、発達障害、ひきこもりがちな人など