D−3 多職種でアセスメントし、それぞれの専門性に基づいた支援をしている

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意義と目的

問題を多職種でアセスメントすることで、利用者が自分自身と問題とを分け、正確に客観視することにつながります。問題は一つの理論から一つの専門性に基づいてアセスメントされると「大きな」問題に見えがちです。多職種でそれぞれの専門性に基づき問題をアセスメントすることで問題をバラバラにし、優先順位をつけ行動計画に結びつけられる可能性が高まります。

 

具体的な支援内容

多職種で同時期にアセスメントすることが望ましいのですが、困難な場合は、同行支援から始めることをお勧めします。ケースワーカーや就労支援員は、病院やハローワークのみならず、精神保健福祉士、健康管理支援士、弁護士などの元へ積極的に出向いていき、生活場面を知っている専門家としてアセスメントした結果を提示し、それぞれの専門家からのアセスメントを情報提供してもらう。

 

効果的な援助要素

□ 受診行動の改善や病気の悪化予防を目的として、健康管理支援員の配置やかかりつけ医との連携をしている

□ なかなか病院に繋がらない人に対して精神保健福祉士がケースとストレスの軽減を目的とした面談している

□ 療育手帳の取得のため病院同行し相談援助を実施している

□ 精神的な疾患の可能性検証のための嘱託医や保健師による同行訪問する

□ 問題が生じた場合に医師や社会福祉士、精神保健福祉士など福祉事務所の職員以外の専門家も交え判定会議を行っている