B-6 利用者への支援面接技術が支援者間で共有化されている

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意義と目的

利用者への支援面接技術は、支援者間で共有化されることで支援の質が担保されます。その結果として利用者の意欲が確認しやすくなり、支援チームに好循環をもたらすきっかけとなります。

 

具体的な支援内容

支援面接技術は、問題を正確にアセスメントすることが土台になります。支援スタッフは正確に問題をアセスメントすることで、どのような支援面接技術が適切かが決まってきます。貧困・疾患・暴力・偏見といった問題がどのような比重で利用者の生活を邪魔しているのでしょうか、またそれらの問題をどのように理解すれば利用者と共有できるのでしょうか。それらの問題へのアセスメントを正確に確認することにより、どの程度時間を共有することが適切か、スタッフ自身の感情表出をどのように行うか、利用者の自己決定をどのような質問により実現するかといった支援面接技術が決まっていきます。

 

効果的な援助要素

□ 「よりそい型」を重視し自己決定と同行を支援することが支援者間で共有化されている

□ 毎日の活動の終了後に、利用者の活動を振り返る時間を確保している

□ 今までどのように生き抜いてきたかを丁寧に聞き、利用者のこれまでの対処方法を肯定するようにしている

□ 収入のみではなく、何をしたいか就労の目的を確認するようにしている

□ 利用者への具体案の提示は指示というより提案という形でなされ、強制ではないことを伝えている

□ 様々な情報の中から、本人にあった職場を選択する

△ハローワーク△アルバイト雑誌△インターネット△新聞広告△知人の紹介△個人の縁故

□ 具体的な提案をしても利用者に断られた際には、ワーカーとの関係性に課題があると捉え自己開示等を含め利用者と関わるようにしている